はじめての遺品整理で困らないために
ほとんどの方が人生において何度も経験することのない遺品整理。
はじめての遺品整理を専門の業者に依頼する場合、「作業当日までに何か準備することはあるのか」「立ち合いは終日しなければいけないのか」「料金の支払いタイミングはいつなのか」などわからないことが多いのではないでしょうか。
こちらでは、作業当日までに準備しておきたいことや事前に知っておきたい心構えなどをご紹介します。
戸惑いや不安なく遺品整理の日を迎えられるようにしっかり確認しておきましょう。
まずは作業当日までに準備しておきたいことがあります
数ある業者の中から相見積もりを取った上で選定し、ある程度の信頼感を持って依頼した遺品整理業者だと思います。
しかし、あくまでも作業員は他人であり、故人や遺族にとって非常にデリケートな生活環境の整理を任せることになりますので油断は禁物です。
作業の漏れや盗難といった被害に遭うことなく気持ち良く故人を送り出すためにも、依頼者はあらかじめ行っておきたい準備があります。
希望する作業内容を整理しておき、担当者や作業員へ明確に伝える
手際よく円滑に作業を進めてもらうためにも、あらかじめ「遺品整理で探してほしい物」「処分せず残してほしい物」「手を付けずそのままにしておいてほしい場所」についてまとめておき作業員全員に共有してもらうようにしましょう。
遺品整理の作業で見つけ出されるお品に関しては、誰が見ても重要な物や処分しても良い物と判断できる品もあればそうでない物もあります。
依頼者は「どのような物は残してほしい、あるいはどうするか確認してほしい」という物を作業員全員が把握できるように、リストなどを事前に作成しておくと良いでしょう。
貴重品は依頼者側で厳重に管理しておく必要があります
賃貸アパートのワンルームを整理してもらうのであれば、立ち会う依頼者の目が届きやすいため悪質な業者による遺品の盗難などの被害に遭う可能性は低いでしょう。
しかし、同居していた一軒家の一部屋を任せるといった場合だと、他の部屋にも業者が気軽に出入りできてしまう可能性がありますよね。
実際に遺品整理で悪徳業者による盗難被害にあったというケースがありますので、できる限りの防犯対策は依頼者自身で行うようにしましょう。
作業に終日立ち会う場合でも、現金や貴金属など貴重品は常に携帯しておくか、目の届くところに置いておく、または鍵のかかるところへ保管しておくなど厳重に注意を払うことは大切なポイントです。
他人を家に招き入れることで起こり得るトラブルを想定し、自ら回避できるよう十分に用心する必要があるということを心がけておきましょう。
遺品整理のトラブル事例も合わせて確認しておきましょう。
遺品整理の作業当日は可能な限り立ち合うようにしましょう
遺品整理の作業当日、基本的には「作業開始前」と「作業終了後」に依頼者や遺族の立ち合いが必要となります。
しかし、終日立ち合うことができない場合にも作業中に外出することができるなど、立ち合いに関してはほとんどの業者が依頼者の都合に合わせて柔軟な対応をしています。
作業場所から遠くに住んでいたり、お仕事や体調など諸事情によって立ち合いが難しいという場合には、事前に鍵を預けるなどの方法で依頼者や遺族不在のまま作業を進めてもらうこともできます。
その場合は、立ち会う場合以上に業者と綿密な打ち合わせを行い、作業当日は担当者と写真や動画を通じて作業内容を確認することになります。
ただし、このような対応が可能となるのは良心的な信頼できる業者に依頼した場合のみ成立すると考えましょう。
悪質な業者であった場合、依頼者が不在であったり途中退席した途端に作業が粗雑になったり、ひどい場合には盗みを働く作業員もいます。
残念ながら優良な遺品整理業者のなかにも、悪意を持ってモラルに反した行動をする者がいないとは言い切れません。
遺品整理業者とのトラブルや損害を防ぐためには、やはり終日の作業に立ち合うことがいちばん安心で確実といえるでしょう。
作業終了後はしっかり確認を行い、仕上がりに納得した上で料金を支払いましょう
遺品整理を業者に依頼する場合、複数社の中から遺品整理業者を選ぶことからはじまり、見積もりや契約を済またあとも作業当日を迎えるまでにやるべきことも多く、実際に作業が開始するとほっとして無防備になってしまうこともあるでしょう。
しかし、作業が完了したあとも「業者が回収し忘れた物はないか」「依頼した作業に漏れはないか」「破損した物や傷つけられた場所はないか」などを見落とすことなくしっかり確認する必要があります。
作業終了の報告を受けた時点で少しでも気になることがあれば遠慮せず申し出るようにしましょう。
気が引けるからと後回しにして後日業者へ問い合わせた時にすんなりと対応してくれる業者であればいいのですが、追加作業として費用を求められたり、作業員による損傷と証明できないからとうやむやにされてしまうこともあります。
作業中も作業終了後も気を抜くことなく作業のチェックを行い、業者による遺品整理の仕上がりに納得した上で、特別な変更が無ければ見積もりと相違ない料金の支払いを行うようにしましょう。
この記事と合わせて遺品整理の依頼から作業完了までの流れも確認しましょう。