遺品整理ができない時の対策と対処方法

遺品整理ができない時の対策と対処方法

遺品整理の難しさとは?


「遺品が整理できない。」

これは、多くの遺族が抱える遺品整理の悩みです。

人生で2度3度と家族や親族の遺品整理に携わるという機会はなかなかありません。

いざ自分が遺品整理をする立場になった時、遺品と向き合うまでは必要な物をまとめて回収し、残りは廃棄処分すれば良いという気持ちでいたとしても、実際に亡くなった方の所有品を前にすると思い起こされる記憶や想い出、過ぎ去ったと思っていた悲しみがよみがえってしまい、頭で考えていたように作業が進まない、思っていたほど簡単に終わらないということがあります。

遺品整理は、普段の自宅掃除や引越しのための片付けとは全く異なる、故人を送り出すために必要な弔いの行事です。

整理整頓して要らない物をただ処分するのではなく、残すものと残さなくてもいい物を選別するということが主な作業となります。

遺品整理の難しさは、経験したことがなければわかりづらく、実際に向き合って初めて単純な作業ではないということに気づきます。

 

遺品整理の難しさとは?

 

遺品整理ができない原因


 

遺品を上手に整理したい、滞りなく済ませたいのにできないという方は、なぜ思い描いたように遺品整理ができないのかという原因を探り、自分に合った対策やスムーズに終えるための方法を考えてみませんか。

原因その① 故人への想い

遺品整理が思うように進められないことの原因として最も多いと考えられるのは、「故人を思い起こす品々が捨てられない」という遺族の心情です。

これは、突然の事故や自死など前触れもなく突然訪れた親や子、配偶者との別れを経験された遺族の方に特に多くみられます。

例えば親の遺品整理だったとしたら、自分が生まれ育った実家の見慣れた家具や、親と自身の成長を繋ぐ接点の物品など、どれひとつとっても深い感傷に浸ってしまうのは仕方のないことです。

また、日本には古くから「大切にされていたものには魂が宿る」と考える風習があり、未だ根強く残っていることから、遺品として残された品々を処分するのは忍びないという思いに陥りやすいことも要因のひとつと考えられます。

 

「故人を思い起こす品々が捨てられない」という遺族の心情

 

原因その② 物品の量が多い、価値判断ができない

遺品として残された物品が数多く、「何からどのように手を付ければいいかわからない」と仕分けや片付けができずに悩んでしまう遺族も多いようです。

長年連れ添った伴侶を亡くしたご高齢の妻や夫が一人で遺品整理するとなった場合には、物量以外にも体力的な問題で遺品整理ができないことがあります。

また、趣味のゴルフや釣り道具、骨董品、楽器などは自分自身がその道に精通していなければ物品そのものの価値がわからないため、本当に処分して良いのか判断に迷ってしまい、捨てるに捨てられないということが起こります。

しかし、持ち主を失った遺品の行方を決めることができるのもまた、他ならぬ遺族しかいません。

 

遺品整理ができない原因

 

原因その③ 時間不足

働き盛りの方や小さな子どもがいる場合、毎日の生活が忙しくて遺品整理にまで手が回らないということは十分に考えられます。

遺品整理は残す物と処分できる物を判別しながら進めなければいけませんので、頭で考える以上に時間が掛かり、効率良く進めるのは思っているより難しい作業です。

遺品整理をする場所から遠くに住んでいる場合には、毎日の生活の中で時間を割いて通う必要があったり、まとまった休みを取るタイミングがなかなか見つけられないという問題に頭を抱えてしまうこともあるでしょう。

無理をして遺族が体調を崩してしまっては元も子もありません。

 

毎日の生活が忙しくて遺品整理にまで手が回らない

 

原因その④ 精神的な負担とストレス

家族を失うということがどれほど大きなストレスであるか、それは他者には計り知れません。

長く看病を続けていたとしたら疲労がどっと押し寄せることも考えられます。

また、突然の喪失であれば悲しみを感じる感覚すら失ってしまうこともあるでしょう。

大切な家族との死別という精神的な疲労やストレスを抱えたまま故人の遺品を整理するということは、大変な作業であることが想像できます。

深い悲しみは一時的なうつ病を引き起こすケースもありますので、遺品整理ができないという状況に陥ることも考えられます。

 

遺品整理ができない原因

 

遺品を整理できないとどうなる?


 

遺品整理ができないという悩みを抱えていたとしても、何もせず放っておくことはできません。

なぜなら、遺品を放置することで思わぬ問題に発展してしまうことがあるからです。

遺品をそのままにしておくことで考えられるリスクや、誰にでも起こり得るトラブルについて知っておくことは大切です。

① 空き巣(侵入窃盗)による盗難被害

高齢化社会が進む日本全体の問題として話題に上がることが増えた「空き家問題」に潜むリスクには、防災上の不安や景観の悪化など様々な事柄が考えられますが、最も深刻なのは犯罪上の不安です。

空き巣に狙われやすいとされる「窓が無施錠になりがちなマンションの2階以上の住居」や、「裏口、勝手口が外から死角となり万一の時にも逃げやすい家」、「塀や垣根で囲まれた侵入しやすい一軒家」などありますが、その中でも最も狙われやすいのは「留守が確定している家」なんです。

遠方の実家まで帰省する機会がなく、住人を失ったまま遺品だけを残して空き家となった住居はそれだけで空き巣が入り込む危険性が高まるということです。

部屋を荒らす過程で金品を見つけ出し盗むという手口が多いため、結果として荒らされた部屋の遺品整理はより大変さを増すことにも繋がります。

遺族が住んでいない場合には、盗まれた物品があるかということ自体が判別しづらいため、犯人検挙に繋がりにくいというデメリットしか残りません。

空き巣被害に遭うということは、家財や財産を失うことはもちろん、「悪意を持った何者かに侵入された」という事実と不安から大きな精神的ショックを受けてしまうことも十分に考えられます。

遺品整理と不動産処分は早いうちに済ませ、空き巣による盗難被害を未然に防ぐことが重要です。

 

遺品を整理できないとどうなる?空き巣(侵入窃盗)による盗難被害

 

② 不審火や不法投棄の発生を招く原因になる

人の出入りがない家は定期的な管理が無くなるため敷地内にゴミを捨てられるなど、安易に不法投棄の温床となってしまう恐れがあります。

そして、不法投棄に気付かず放っておくといつしか深刻なゴミ屋敷になってしまうということもあるのです。

不法投棄されたゴミだけではなく、燃えやすい枯草や溜まった郵便物、紙ゴミなどが散乱していると自然発火して火災を招いてしまう危険があるだけでなく、不審者による放火の可能性を高める原因にもなり得ます。

遺品整理を放置したことで地域の治安や景観の悪化に繋がるだけでなく、取り返しのつかない大災害を引き起こし、遺族への賠償責任に及ぶこともありますので、速やかに遺品整理を行い住居の処分を終えることが重要と言えます。

 

遺品を整理できないとどうなる?不審火や不法投棄の発生を招く原因になる

 

③ 害虫の発生

前述の通り、遺品整理をしないままでいると不法投棄の誘発に繋がり兼ねません。

そして、不法投棄されたゴミはいずれ悪臭を放ち、衛生害虫が発生し、ネズミ・猫などの小動物が棲み着き、地域に不衛生を招く原因となるのです。

大量に発生したゴキブリやウジやハエなどは、適切な管理がされていない住居だけでなく近隣住民へ甚大な被害をもたらし、大きなトラブルへと発展する可能性があります。

食品など生ゴミだけに限らず、衣服を食べて繁殖する虫や建材を食べる害虫、本や新聞など紙類を食べて増える害虫などが存在しているということを決して忘れてはいけません。

 

遺品を整理できないとどうなる?害虫の発生

 

遺品整理業者に依頼するのも選択肢のひとつです


 

葬儀後の疲れ、癒されない深い悲しみ、故人との別れを受け入れられていないなど事情はそれぞれですが、自分の手で遺品整理をしたい気持ちがあったとしても、体や心が追い付かないというのは仕方のないことであり、決して怠けていると自責の念にかられる必要はありません。

また、メンタル的な事情だけではなく、仕事など普段の生活の中でまとまった時間が取れなかったり、遠くまで通う労力や出費が大きな負担になることもあります。

しかし、住居の退去期日や近隣への配慮、受け入れなければいけない現実と向き合い気持ちを整理するためにも、遺品整理は行わなければいけませんよね。

そんな時に思い切って利用していただきたのが遺品整理業者です。

数多くの実績があり、多彩な専門分野に精通した知識と経験が豊富な業者に依頼すれば、的確な遺品の仕分けや片付けはもちろん、分別や廃棄方法が難しい処分品も引き取ってもらえたり、特殊な死因による難易度の高い清掃業務や、個人情報が詰まったスマホ・パソコンのデジタル遺品整理などもそれぞれの専門業者に依頼を振り分ける必要なく1社にまとめてお任せすることができます。

遺品整理を専門としている業者であれば遺品整理に対する適切な対処法も熟知しており、故人を尊重する真摯な気持ちで対応してもらえますし、遺族が抱える不安や辛さは誰よりも理解していますので、親身になってサポートしてくれることでしょう。

業者によっては、煩雑な不動産処分や車両廃棄、相続手続きなども対応していますので、遺品整理とあわせて一括で依頼するのも良い対策です。

 

遺品整理業者に依頼するのも選択肢のひとつです

 

遺品整理ができない時の対策と対処方法のまとめ


 

遺品整理は、決して楽で簡単な作業ではありません。

故人の大切な遺品を整理し、仕分け、適切に処分するためには時間だけでなく、気力や労力も必要です。

遺品を上手く片付けられないという悩みは、誰しもが陥る問題であると考えられます。

様々な事情や制限がある中で、どうしても思うように遺品整理が進められないのであれば、その原因を一度振り返ってみることも大切です。

自分や遺族だけでは解決できないと判断できれば、遺品整理を専門とする業者に託すといいでしょう。

何よりも大事なのは、故人を想い偲ぶ気持ちなんですから。

 

遺品整理ができない時の対策と対処方法のまとめ

 

遺品整理業者に依頼するメリットとデメリットについて、こちらで詳しくご紹介しています。

遺品整理の適正価格遺品整理業者の上手な選び方を知り、優良な遺品整理業者を選びましょう。

遺品整理業者が提供する遺品整理のオプションサービス利用もオススメです。